今週からノーベル賞の発表が始まりました。日本人は去年まで2年続けてノーベル賞をもらっています。しかし、日本では大学院の博士課程で研究する学生が少なくなっています。
博士課程の学生は、いちばん多かった2003年に約1万2000人いましたが、去年は6000人以下になりました。
人口100万人の中にいる博士の数は、アメリカやヨーロッパなどでは増えていますが、日本では減っています。いちばん多かった2008年には131人でしたが、2017年には119人でした。これはアメリカやドイツ、韓国の半分以下です。
去年ノーベル賞をもらった吉野彰さんは33歳のとき、賞をもらう研究を始めました。吉野さんは「日本では博士になっても、会社の給料などがほとんど変わりません。大学でも若い人が長い間研究することができません。博士になった人が10年ぐらい安心して研究できるようにすることが大切です」と話しています。