東京パラリンピックで27日から陸上の「こん棒投げ」が始まりました。こん棒投げは、障害がある人のための特別な競技です。握る力が弱くて、砲丸投げなどが難しい選手が、台に座って木のこん棒を遠くまで投げます。
大会の組織委員会と東京都は、日本にこん棒を作る会社がないため、東京都の都立工芸高校の定時制の生徒たちに作ってもらいました。木の家具を作る勉強をしている生徒たちが、8か月かけて20本のこん棒を作りました。
こん棒はボウリングのピンに似ていて、長さは40cmぐらいで、重さは397gです。生徒たちは、使う選手の手の形などを考えて持つところの形を4種類作りました。
こん棒を作った西澤直斗さんは「選手のことをいちばんに考えて使いやすいように作りました」と話していました。